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のぞみ号運行開始30周年 [鉄道 Railway]

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【名古屋駅に停車中の300系】
ご存知初代のぞみ型車両です。時刻表にもその表示がありましたね。

東海道新幹線で運行されている「のぞみ」号は平成4年3月14日に運行開始しました。当時は東京〜新大阪間を1日2往復するだけでした。翌年3月に山陽新幹線に乗り入れて、東京〜博多間を運行する事になりました。
運行開始に合わせてデビューした300系は最高時速270kmに対応可能なように、モーターや車両の軽量化が図られています。東京~新大阪間の所要時間を2時間30分と大きく短縮しました。しかし、のぞみ料金を設定して値上げしたにも関わらず、食堂車の廃止などサービス面の簡素化が進められた事、ジパング倶楽部やJapan Rail Passなどの割引切符の利用を締め出した事、その割には最高速度での運転時に不快な揺れが生じていた事もあって、私にとっては悪い印象しか残っていません。
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【500系(左)と700系】
12年前に東京駅で撮影しました。
JR西日本が単独で開発した「のぞみ型車両」です。最高速度は300kmに向上しています。
カワセミのくちばしを参考にした先頭部はドイツの工業デザイナー、アレクサンダー・ノイマイスター氏が手がけています。高速運転を追求した円筒形状の車体断面であることから、特に窓際の席の居住空間がやや狭くなっています。しかし、インテリアカラー、グリーン車の座席などに居住性改善のための工夫が確認できます。
車内の電光掲示板の駅名の表示が上から降りてくるのも楽しみの一つです。これは700系B・E編成、N700系S・R編成でも採用されています。しかし、東海道新幹線内での他系列との定員の違いなどの点が運行開始後に問題となり、N700系の増備が進んだ平成22年2月末に「のぞみ」運用から離脱しました。
現在は8両編成に短縮され、山陽区間の「こだま」運用に就いています。

700系はJR東海と西日本が共同開発した車両です。最高速度は285kmですが、300系と乗車定員を合わせています。「21世紀がのぞみました」のCMコピーは有名ですね。
一部編成には端部の座席にモバイルコンセントが設置されました。
16両編成は全廃されています。残っているのは8両の西日本所属のE編成です。
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【N700系】
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【N700系のロゴ】
いずれも東京駅で撮影しました。
700系の技術を基にJR東海・西日本両社で共同開発した車両です。最高速度は300kmに向上しました。
数字の前に表記されるNはnewやnextなどの意味との事です。700系までと違い、ほとんどの部分でJR東海と西日本所属編成間の差異が見られなくなっています。JRマークが違うくらいです。

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【姫路駅に停車中のN700S】
東海道・山陽新幹線の最新鋭車両です。
深津絵里さん出演のCMで登場している車両です。
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【N700Sのロゴ】
JR東海のHPによると、SはSupreme(最高)の意味があるとのことです。
最速の「のぞみ」で東京〜新大阪間を2時間21分で結びます。
全席にモバイルコンセントが設置されています。今年9/23に武雄温泉〜長崎間で開業する西九州新幹線の「かもめ」の車両も、このN700Sです。

これからも快適性や速度向上を追求して安全運転で運行されてほしいですね。

えっ、300系と700系が西日本所属の編成だって?
失礼しましたぁ m(_)m

番外編
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【700系E編成】
博多駅で撮影しました。2代目「ウエストひかり」とも言えます。
大阪〜福岡間での航空機との競争に対抗して登場した列車です。「ひかりレールスター」の愛称があり、2-2列掛けの普通車指定席、端部座席に大型テーブルとモバイルコンセントを設置していたり、コンパートメントを備えています。
現在は山陽区間の「こだま」で運用されています。
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【N700系S編成】
博多駅で撮影しました。
九州新幹線に直通対応の編成です。8両編成で、全車電動車となっています。
博多〜新鳥栖間の急勾配に対応可能な仕様になっています。
普通車指定席は「ウエストひかり」「ひかりレールスター」同様に2-2列掛けです。
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