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北陸三都物語(9)富山港線で岩瀬浜へ [鉄道 Railway]

10時前に宿泊施設を出て、富山駅へ向かいました。
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【富山駅(上)南口(下)北口】
北陸新幹線開業の後の平成31年3月4日に高山本線も乗り入れている在来線(新幹線開業後にあいの風とやま鉄道に移管)も高架化されました。その後4年前に富山地方鉄道が運行している路面電車の南北接続及び自由通路完成して、富山市内を運行している富山軌道線と富山港線が直通する事になりました。
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【富山駅停留場の駅名標】
富山港線は元々は富岩鉄道によって開業した鉄道路線です。昭和10年代に富山電気鉄道と合併、富山電気鉄道が富山地方鉄道へ社名変更した後に戦時買収により国有化され、長らく日本国有鉄道の路線として運営されてきました。
国鉄分割民営化後は西日本旅客鉄道(JR西日本)の路線となりましたが、平成18年3月1日をもって同社路線としては廃止されました。その後、富山港線の諸設備は第三セクター会社の富山ライトレールに移管され、富山駅付近の経路変更や駅の増設を行った上で、路面電車によって運行されるLRT路線として同年4月29日より営業を再開しました。
その後、富山駅路面電車南北接続事業によって富山地方鉄道富山軌道線との直通運転が行われることとなり、運転開始1か月前の2020年(令和2年)2月22日には富山ライトレールが富山地方鉄道に吸収合併され、富山港線も約76年8か月ぶりに同社の路線となりました。買収・国有化された路線がそれ以前の事業者の運営に戻った唯一のケースです。
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【0600形電車】
富山ライトレール時代に導入された新潟トランシスで製造された2車体連節低床式路面電車です。
開業に合わせて7編成が導入されました。なお、現在は吸収合併に伴って富山地方鉄道の所有となっています。
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【車内】
連節部はロングシート、その他はボックスシートを採用しました。誰でも乗りやすい車両を追求したデザインだと思います。
なお、GKデザイン総研広島がデザインを手がけています。平成19年に鉄道友の会のブルーリボン賞を受賞しました。
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【城川原にて】
駅名標と時刻表が一体化されたものです。
鉄道むすめの「岩瀬ゆうこ」の姿が確認できますね。
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【岩瀬浜駅にて】
富山港線の発着に合わせてフィーダーバスが運行されています。
マイカー所有も多い富山ですが、パークアンドライドだけでなく、超高齢社会に合わせてこの種の交通弱者を考慮した交通政策が求められています。他の都市も見習って欲しいなと思います。

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