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500系のぞみ、引退へ [鉄道 Railway]

 先々週の金曜日(16日)に衝撃的なニュースが飛び込んできました。現在東海道・山陽新幹線で2往復走行している「500系のぞみ」が来年2月28日(日)をもって引退するというのです。
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【広島駅に進入する「500系のぞみ」】
 去年10月30日に撮影しました。友人と0系車両の葬式乗車に行った際に利用しました。現時点では最後の乗車となっています。


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【W1編成の妻部席のテーブル】
 ビルトインタイプになっています。他の編成とは異なっています。
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【翼型パンタグラフ】
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【扉部】
 車体が円筒型になっているのが分かりますね。
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【のぞみ 東京行きの表示】
 LEDを使用した行先表示です。700系B・E編成と同様です。

 500系は飛行機との競合に対抗するためにJR西日本が独自で開発した車両です。当時新大阪ー博多間ですら飛行機との脅威にさらされていました。収入の屋台骨である新幹線の高速化は急務でした。1997年3月のダイヤ改正で新大阪ー博多間にデビューして同年11月の改正で東海道区間にまで運用を拡大しました。
 翼型パンタグラフ、シマフクロウの羽からヒントを得たパンタグラフ形状、鳥のくちばしを思わせる先頭部等自然から多くを学んだ車両でした。また、ドイツのアレクサンダー・ノイマイスター社がデザインを手がけている事でも知られています。
 
 しかし、2007年のN700系の運用開始により徐々に活動の幅を狭める事になりました。同じ300km/hで走行できるN700系は500系に比べて車内空間が広くなりました。500系は高速化を突き詰めていった結果、車内空間が狭くなり(それでも飛行機に比べればマシですが)、常時利用するビジネスマンにとってはくつろげないとの声が寄せられるようになりました。去年3月の改正で東京ー博多間を2往復するのみとなりました。定期運転では来月10日からは「のぞみ28・51号」がN700系に置き換えられ、残りは「のぞみ6・29号」1往復のみとなります。
 
 現在9編成中5編成が16両から8両編成に短縮されて山陽区間の「こだま」に運用されています。残りの編成も順次短縮されるとの事です。本来ならば300系車両が短縮化されるべきなのでしょうが、複雑化したシステム(短編成化を想定していないとの事)の関係で断念したとの事です。再来年春に九州新幹線との乗り入れを開始してN700系8両編成による「さくら号」の運用が開始されます。そうなると現在の「ひかりレールスター」も「こだま」運用に格下げとなります。この時点で速度の向上が行われて(220km/h→285km/h)、時間短縮を行ってほしいものです。
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【東京駅にて】
 この表示も残りわずかとなりました。撮影はお早めに。

 「500系のぞみ号」としての運用は残り少なくなりましたが、年末年始を中心に多くのギャラリーで東京駅を始め賑わう事でしょうが、どうかマナーを守って節度ある行動をしてほしいものです。それが名車の引退に対して私たちが出来うる最大の貢献ですから。
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