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JR宝塚線脱線事故から3年 [オピニオン Opinion]

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【2年程前に塗装変更した207系】
 3年前の4月25日はあのJR宝塚線塚口ー尼崎間で宝塚発同志社前行きの快速電車が沿線のマンションに激突して脱線事故を起こしました。107人もの死者、多くの負傷者を出したJR史上最悪の事故です。
 あの日は埼玉に在住していまして職場のファイルを作成していました。いきなり臨時ニュースが流れてNHKにチャンネルを変えたら事故現場の画像がほどなく流れました。前の車両が大破していました。私の想像を絶する事故でした。
 JR西日本は運転士の運転ミスと位置づけているようです。しかし私はそう片付けるのはいかがなものかと考えています。確かに法律的にはそうなるのかもしれませんが、どうして伊丹駅でのオーバーランを車掌に隠すように依頼したのか、それはあの忌々しい目的を大きく逸脱してキャリア組による現場苛めと化した日勤教育の存在があるのではないでしょうか。確かに運転士の仕事が大変厳しいのは当然でしょうが、停車駅が増えたにもかかわらず運転時分を変えなかったダイヤの編成部、利益優先で現場いじめに走った事が否定出来ない元会長井手正敬をはじめたとした経営中枢部(地方線区への103系のような旧国鉄車の投入は沿線をバカにしたものです)、安全投資を先送りにして利益優先に走った営業サイド等の複数の要因が重なったものですね。本当に猛省すべきです。
 事故後確かに安全投資を大きく増やしています。しかしデジタルATCの整備を進めたりATSの整備を地方線区でも進行させているJR東日本等に比べても大きく周回遅れのものになっています。これは非常に由々しき事であり、一刻も早く整備をしてほしいものです。
 最後になりましたがお亡くなりになりました方には謹んでお悔やみ申し上げますとともに、負傷されました方には早い回復をお祈り申し上げます。
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サットン

先日,NHKでJR西の新運行管理マニュアルの内容について特集していましたが、最新版は初版の3倍あるそうです。あれもこれもと盛り込んでいるうちに一駅間に喚呼を十数回しなければならないなど完全に現場無視。乗務員の意見も「安全を守るより、組織を守るもの」、「喚呼にとらわれ見るべきものを見落としてしまう」など痛烈なものでした。
なにより組織を守るというのは役所のみならず、日本の組織全てが抱えている体質のようですね。

by サットン (2008-04-26 14:58) 

UZ

サットンさん、いつもコメントありがとうございます。

この番組私も拝見しました。相変わらずJR-Wの本社の管理部門の連中は現場に従事している人達の事を完全に無視していると憤りを感じました。あの事故以降は営利優先で現場無視の忌まわしい”井手商店”を卒業したはずなのに、未だにその影響からは抜けきれてないですね。

運転手1人に責任を擦り付けてトカゲの尻尾きりで終わらせようとするJR−Wの態度は言語道断です。


by UZ (2008-04-26 22:39) 

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