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ありがとう、500系新幹線車両 [鉄道 Railway]

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【のぞみ179号で運行されていた500系】
今から15年前の年末に利用しました。
婚約していた妻と昼前に梅田で会って、夕方帰省するために利用しました。

JR西日本は本日、山陽新幹線で運行している「500系」車両の営業運転を2027年をめどに終了すると発表しました。現在はこだまで運行している500系ですが、運行開始から30年近く経過していて、車体の老朽化が進んでいるためとの事です。入れ替わりにJR東海が単独開発した最新車両N700Sの10編成の追加導入を進めていく事も発表しました。N700系10編成を8両編成へ短縮する計画も発表されています。
現在運行している6編成のうち、4編成は26年度末までの運行終了を既に発表済です。本日の社長会見で残る2編成の引退時期が決まりました。

500系は今から27年前の1997年3月のダイヤ改正で新大阪ー博多間の「のぞみ」で営業運転を開始しました。500系はJR西が初めて独自開発した新幹線車両です。営業運転で当時世界最速タイの時速300キロメートルを実現しました。カワセミのくちばしからヒントを得た先頭部の形状、パンタグラフはシマフクロウの羽根を参考にしています。車体は高剛性を保ちつつ軽量化し、車両の防音性能を向上させるため、アルミハニカムの構造を採用しました。意匠設計はドイツのインダストリアルデザイナー、アレクサンダー・ノイマイスターによって行われました。ちなみに、第41回(1998年)鉄道友の会ブルーリボン賞受賞車両です。山陽新幹線の「こだま」専用の車両になっても、人気や知名度は非常に高く日本の鉄道車両とJR西日本を代表する形式の一つです。

しかし、高速化のために車内空間が狭まった事で居住性が犠牲になったり、費用がかさんだ事もあって東海との共同開発を行う事になりました。その成果が700系ですし、その後継車両のN700系です。
もっともN700Sは東海の単独開発の形を取っています。

営業運転から30年近く経過して、同世代の車両でもあるJR東日本のE2系やE3系は大半の編成が過去帳入りしています。いずれは営業運転を終了するのは分かっていましたが、それでも当方が帰省するのに利用したりして思い入れのある車両でもあります。引退まで3年ありますが、機会があれば利用したいです。
最期の最期までご安全に。また記録はお早めに。
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【誇らしげな先頭車両に書かれたロゴ】
青字の「JR500 WEST JAPAN」のロゴが誇らしげに感じました。
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【車内】
独特な車体形状ですね。
個人的には好きなのですが、飛行機で慣れているので狭いとは小生は思いませんが。
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【普通席】
スミレ色の座席モケットは良いですね(o^-’)b
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【グリーン車】
短編成化の際に可動式枕やオーディオユニット、読書灯やカーペットは撤去されました。
しかし1,160mmの座席間隔に変更はなく、ゆったりと過ごせるのは同じようです。

車両の進化や速度向上と引き換えに、車内のゆとりやサービスを著しく削減させてきた丹羽クンの会社って何がしたいのか(多分座席感覚の広いLCCでしょうね)ベクトルが見えませんね。
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