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ありがとう京阪5000系 [鉄道 Railway]

京阪電車の通勤型電車の5000系が今月29日で退役する予定です。
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【京橋に停車中の5000系】
5000系は昭和45年に運用開始しました。
日本の鉄道車両で初めてとなる片側面に両開5扉を備える多扉通勤車で、日本で唯一座席昇降機構を備えていて、ラッシュ時以外は2扉を閉鎖して3扉車としても使用できる構造となっています。
軽量化のための車体のアルミ合金化、全電気指令式ブレーキなど京阪の車両としては当時の新技術が採用されています。また、新造当初より冷房装置を搭載していました。
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【車内】
平日朝のラッシュアワー以外は3扉で運行されています。
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【ラッシュ用ドア室内側です】
そのため扉上部より座席が下りてきて、着席可能な状態になっています。
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【扉上部の案内表示器】
のちの更新工事の際に設置されました。
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【外観】
日中使用されない扉は無塗装です。

高度経済成長期には京阪沿線では、急激な都市化によるラッシュアワー時の混雑が激化していました。
そのため乗降がスムーズに行えるよう、しかしそれ以外の時間帯は不要な扉には座席を設置して運行できるようにするために、5000系が運行されました。
しかし、昇降式座席をはじめ各部に特殊構造を採用したために製造コストが他の車両に比べて高くなったのは事実で、結局は7編成が投入されるにとどまりました。
更に、京橋駅にホームドア設置するに際して、他の車両と扉の位置が異なるため、今月29日に引退することが発表されました。

高度経済成長期にデビューした5000系はラッシュアワー限定車両でなく、日中でも3扉で運用可能な5扉車両でした。モーレツ社員のように活躍した車両とも言えます。
最期の最期まで安全運転で運行されてほしいですね。

お疲れ様でした、京阪5000系。
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