フェスティバルホール

　大阪・中之島のフェスティバルホールといえば、有名なコンサートホールです。昭和３３年にオープンして、以来音響が素晴らしいホールとして、国内のアーティストだけでなく世界のトップミュージシャンから絶賛されていて、レッド・ツェッペリンなどもここでコンサートを行いました。特に山下達郎さんはデビュー以来からこよなく愛し続けていました。

【ホール近くの錦橋】

【フェスティバルホール建て替え現場より】
　しかし、建物の老朽化等によりフェスティバルホールのある新朝日ビルディングを、今年から解体工事を実施し、４年後に高層ビルとして新築する計画を発表しました。しかし、これには反対意見も強く「現在のような音響が実現できるのか」と懸念する者も少なくありません。ホール部分だけでも残して建て替える案もありましたが、ホールだけ残す状態で他の施設を解体する場合、ホール周辺の道路を1年間封鎖しなければならず、さすがに行政側から道路使用の許可は降りず、全てを解体することに踏み切ったそうです。渡辺美里さんのコンサート等で行った事がありますが、音の響きがよかったのが印象に残っています。
　日本では建造物を保存するよりも建て替える事例が多いのですが、どうしてホール部分でも保存できなかったのか非常に遺憾です。